上記の表装状態は、書物の古い形式で「巻子本(かんすぼん)」とよばれるものです。今でも書物を一巻二巻と数えるのはこの名残りです。
中国では漢から唐、日本では奈良朝から江戸期にわたるまで実用され、一般的には、お伽草子などで使用されました。冊子型の奈良絵本とともに巻子本で多くの絵巻がつくられています。
取り扱いは簡単のようですが、途中を見るには、広げてまた巻きもどす必要があり、厄介な書物でした。
よく展覧会などでは、絵巻の一巻分を横に長い展示ケースに広げて展示されていますが、厳密には、肩巾より少し広い50〜60センチがひと場面であり、場面の移動で、ストーリーが展開されました。
異時同図法(異なった時間の出来事を同一画面上に描く)とよばれます。
したがって、本来は、読み手の左手でひらき、右手で巻きとりつつ、左方向へと見てゆきます。
このようなことから、数世代にわたる異時を同図に記録する系図には、巻子は優れるといえますね。
上のイメージは、当方で斡旋できる巻子仕立です。
仕立には、近代表装(機械表装)と古典表装(手表装)、さらに絹使用割合で2段階のグレード区分があります。
画像では、これらの違いは、お伝えし難く、材料費や手間などの付加価値で料金が異なります。保存性、耐久性から考えますと高価である方が確かとは思います。
表装料金区分
家系図の装飾を一般に気軽に楽しんでもらう観点であれば、近代表装で十分でないかなと思います。
表装した巻物は、桐箱に入れ、桐箱には、家紋と1系統横系図(生没年外戚記載ナシ)もしくは家名(○○家系図)をレーザーマーキングします。
桐箱に対するレーザーマーキングは、標準仕様ですが、お客様の意向により、一切または一部の省略にも応じ、値引もいたします。

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